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22.04.22

みんなの台所

素材の旨味でギュギュッと
濃厚カルボナーラ

機内誌『翼の王国』の副編集長として奔走する渡辺卓郎さん。編集者の道へ進む前は、テレビの制作会社に一年半ほど勤めたあと、24〜25歳のとき高校の同級生が営む飲食店の立ち上げに参加。一年あまり厨房を担当していたという。

「学生時代からずっとアルバイトは飲食店で、厨房を担当していました。子どものころから料理するのが好きだったんですよね。僕は覚えていないけれど、両親によると小学校低学年くらいのときから自分で料理をしていたらしいんです。僕の父親もよく台所に立っていたので……と言ってもまさにオトコの料理で、ステーキを焼いたり、すきやきを煮たり、麺を打ったり。その背中を見ていて、自然に興味を持つようになったのかもしれません。白玉を茹でたりする程度ですが、幼いころからおやつも自分で作っていたらしく、後々同級生から聞いて知ったのですが、中学時代には、どうやらコックになりたいと言っていたみたいなんです。渡辺少年は、当時職業にしたいと思うくらい好きだったようですね」

渡辺さんにとって料理は日常的で、一人暮らしのときも、結婚してからも、変わらず続けていることのひとつだ。

なかでもカルボナーラはとりわけ好物で、高校生時代から作り続けている。「10年くらい前、築地に友人がやっているカフェレストランがあったんですが、そこで友人がカルボナーラを作る様子を見て、家に帰り、見よう見まねで試してみたのが今回のレシピです」

肉でも魚でもなんでも、燻製されたものが好きだから、旅先で専門店を見つけるとつい買ってしまう。自分も息子も卵が好きだから、道の駅などに寄るとついつい買ってしまう。そうすると冷蔵庫にベーコンと卵と常備されていることが多く、自ずとカルボナーラの頻度が上がってしまう、と渡辺さんは笑う。「だけどうちの息子はパスタを好まないんです。アルデンテが苦手みたい。でも、パスタはどうしてもアルデンテにしたくなるじゃないですか。本当はよく茹でてやわらかい麺にしてあげたいんだけれど、少し固めに仕上げちゃう。そこは息子と言えど譲れないところですね」

店によっては、ソースに卵白を加えたり、生クリームを加えたりすることもある。渡辺さんももちろん他のレシピで調理したこともあるが、オリーブオイルと塩だけのほうが、素材の味がわかって好きだという。「ベーコンと卵、そこにチーズという食材。絶対に美味しいじゃないですか。だから誰でも失敗なくできるはずです」

◎材料

パスタ麺 1人前
オリーブオイル 適量
卵 2個
パルメザンチーズ 適量
ベーコン 4切れ
塩こしょう 適量
※市販のものなんでもOK
※パルメザンチーズは多めがおすすめ!

◎作り方

1.ベーコンを好きな大きさに切り、フライパンでカリカリになるまでじっくり炒める。
 本当はパンチェッタなどを使用すると思うけれど、僕の場合はなんでもOK。じんわり油を出す。
2.ボウルに卵黄だけ割り入れ、チーズを好きなだけ削り加える。
 オリーブオイルを回し入れよく混ぜる。そこに塩こしょうを目分量。僕的には少し塩気が強い方が好き。
3.パスタが茹で上がったら湯を切り、2のボウルに入れ、1のベーコンを加える。
 乳化させるためによ〜く混ぜる。
4.好みでオリーブオイルや塩を足す。
5.皿に移し、最後に黒こしょうをふる。
※1、2はお湯を沸かす間に。

筆者はこれまで何人もオトコの台所を取材させてもらってきたが、教えてもらったレシピで実際にトライしてみて、本当に簡単で、本当に美味しくできたのがこのカルボナーラ。苦手意識を持っている我こそは料理音痴という方にこそおすすめしたい。

今回使用した道具はこちら
詳細は下記リンクからチェック!

フライパンはマイヤーの新シリーズで納得の安心感。軽すぎず重すぎない、程よい重量感が使いやすい。
ラッセルホブスの電動スパイスミルは、上のボタンを押すと自動で出てくる。感激でした! おもしろいのでうっかりかけすぎないよう要注意。

Photo:太田太朗
Interview / text:松本昇子

渡辺卓郎(わたなべ たくろう)さん

26歳から雑誌編集者の道へ。旅をテーマにしたANAの機内誌『翼の王国』副編集長。趣味は波乗り、スキー、サウナ、料理。釣った魚は自分で捌く。

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