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お気に入りのソファで、ただのんびり過ごす週末の夜。
スマホを眺めたり、たまった動画を消化したり。
それはそれで贅沢な時間。
でも、時計の針がテッペンを回った頃、部屋の静けさがふと寂しくなる瞬間がある。
「誰かと、ちょっとだけ話したいな」
そんなわがままな気分が頭をもたげた時、頭に浮かんだのは仲間の顔。
ダメ元で送った「今からいつもの店、行ける?」という短いメッセージ。
いつもの特別な密談のつづきを、少しだけ覗いてみましょう。

「おつかれさま~」
「かんぱーい」
いつものカウンターで、
冷えたハイネケンのボトルをカチンと合わせる。
お互いに着ているのは、まるで制服みたいにお揃いの、ルーズな「THE MIDNIGHT SCREEN CLUB」のTシャツ。
「それ、やっぱりその色もいいじゃん」
「でしょ? 部屋着にするつもりだったけど、結局そのまま出てきちゃった」
そこからは、本当にたわいもない時間の連続。

「そういえば、この前教えてもらったあの動画、見た?」
「あー、見た見た。ウケるよね、あのラストの展開」
「だよね。深夜に一人で見ながら、お腹抱えて笑っちゃった」
スマホの画面をなんとなく見せ合いながら、
ぬるい沈黙が流れても、
ちっとも気まずくない関係。
仕事の愚痴未満のつぶやきや、
次にやりたいくだらないこと。
時折、カウンターの向こうでマスターが静かに微笑んでいる。
翌朝には綺麗さっぱり忘れてしまうような、
中身のない会話。
だけど、好きなものを「好き」と全力で言い合えて、ただ一緒に笑っていられるこの時間が、私のすり減った日常を静かに満たしていく。



理由のない「あいたい」を満たし、
何者でもない自分に戻れる、
この愛おしい関係性。
そして当たり前のようで、当たり前ではない時間。
わたしたちオールニューマートは、
彼女をただの「お客様」とは呼びません。
自由を愛し、騒がしい日常の裏側で自分だけの居場所を持ち続ける、大切な「共犯者」。
夜更かしの果てに見つけた、彼女の小さくて温かい日常。そんな日があるからまた明日から頑張れるのかもしれない。
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