WORLD WEEK

Designer's Voice Volume.1

Kaonデザイナー 米山薫がブランドへの思いを語る


Kaon Directer

Kaoru Yoneyama

米山 薫

米山 薫

東京都出身。
1999年にブランド「フィービー(PHOEBE)」をスタートし、2003年に自身のブランド「カオン(Kaon)」を立ち上げる。
現在、Kaon代表であり、デザイナー。2児の母。


Kaonを始めたきっかけ

インタビュアー Kaonを始めたきっかけを教えて下さい。
米山さん 以前働いていた会社の仲間とフィービー(PHOEBE)というブランドを立ち上げました。
そこで服作りの基本を1から学び、1枚の服を作っていくことの難しさ、大変さを知りました。
当時、デザインをもっと知りたいと思い、並行してグラフィックデザインの専門学校にも通っていました。
そんな忙しくしている中で、もっと自分の思いを素直に表現していきたい、つくりたいものをつくっていきたいと考えたんです。
それで思い切ってKaonをスタートさせました。
インタビュアー 順調にスタート出来たのですか?
米山さん いざ1人ではじめてみると、本当に大変でした。
素材、工場探しにはじまり、いろんな場面の交渉ももちろん全て1人なので、寝る間も惜しんで走り回りました。
ただ周りの仲間や工場のみなさんに助けられて、何とかやれていたという感じです。
本当に人の縁には感謝です。その人たちとの繋がりは今でも続いています。

デザインにおける発想の源

インタビュアー 米山さんにとって、デザインの発想の源というか、デザインはどこからスタートするんですか?
米山さん 私のデザインの源は素材です。海外・国内問わず、あらゆる産地の素材をかなりの量を見ています。
四六時中、素材と接している感じです。
インタビュアー 素材を選ぶ上での基準やルールってあるんですか?
米山さん こうじゃないといけないとか、こうあるべきとか、そんな堅苦しいことは一切考えません。
自分の手や目、いわゆる五感に響いた素材をシンプルに選んでいきます。
こんな気持ちのいい素材ならこんなアイテムを作りたい!、シルエットはこうしたい!といった 今の自分の素直な気持ちをストレートにデザインにぶつけている感じです。

転換期、商標譲渡・協業

インタビュアー (株)フィールズインターナショナル(以下フィールズ)に商標を譲渡し、協業していくとの事ですが、その経緯を教えてください。
米山さん 実はここ2,3年、Kaonを続けていくことに、疑問を感じていました。
お世話になっていた国内の工場さんの数も減ってしまったり、作ってもらいたい工場のキャパ取りが難しくなったり。
100%納得のいくモノ作りが出来ているのか、このまま続けていくことに本当に意味があるのかと。
そんな自問自答をしている中で、今回のお話を頂きました。
インタビュアー 協業の中でのそれぞれの役割はどうなっているんですか?
米山さん 原料や生産背景、営業、物流、ECといったプラットフォームをフィールズにお願いし、私はデザインに集中できる環境にしていきます。
インタビュアー 新たな協業という体制になり、具体的に今感じていることはありますか?
米山さん 新たな原料や生産背景を知ることで、今までやりたくても出来なかったことが出来るようになりました。
今回の協業のお話は、Kaonにとっても大きな1歩を踏み出せるチャンスと捉えています。

NEWロゴ

インタビュアー 19AWに向けて、新しいロゴを作られたとのことですが?
米山さん 実は5年位前から私自身の中では考えていた事だったんです。
ただ私とアシスタントの2人でKaonを切り盛りしている中で、そこまで手を付ける余裕がありませんでした。
デザイン以外の部分をサポートしてもらう中で、今回がタイミング的にもいいチャンスだったのでトライしました。
インタビュアー 新しいロゴを作っていく中で何か意識されたことはありますか?
米山さん 今後のブランドの方向性も含めて、より大人っぽく、よりシンプルなデザインにしました。
商品のネームや下げ札に使っていく予定ですが、商品にもワンポイントで刺繍やプリントで付けていこうと考えてます。ただ今まで使っていたロゴにも私自身愛着もありますので、19SSから展開を始めるWEB限定商品に今まで使っていたロゴを使おうと思っています。

WEB限定商品

インタビュアー WEB限定商品の話が出ましたが、展示会でやられている卸先への商品との違いは何ですか?
米山さん WEB限定の商品は日々の生活の中でのKaonをよりイメージして作っていきます。
毎日の家事、子供の送り迎え、ちょっとそこまでの買い物などにKaonを着ていただければと。
なので素材はジャージが中心で、家でも洗濯ができるなど機能性を重要視しています。
インタビュアー 自主運営のWEBでの販売は初めてのチャレンジですよね?
米山さん WEBは不特定多数のお客様と出会える場でもあるので、今までKaonのことを知らなかったお客様にも、Kaonを知って頂くいい機会だと考えています。

これからのKaon

インタビュアー これから、Kaonをどうしていきたいですか?
米山さん 新しい体制になったからといって、今までと違うことをやっていこう、やらなければならないとは考えていません。
あくまでも自然体で、今まで培ってきたお客様・お取引様・工場様との繋がりを第一に考えていくことに変わりはありません。
インタビュアー どんな服を作っていきたいのですか?
米山さん さらに品質を上げていき、自分としても着たい服、長く着られるいい服を作っていきたいと考えています。
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