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イラストレーター樋口たつ乃さんとワンズテラス

ワンズテラスの店舗に掲示されているポスター。ご覧いただいたことがありますか?
プロモーションごとに、1枚1枚イラストレーターの樋口たつ乃さんが描き下ろしてくださっています。今回は、そんな樋口さんにワンズテラスのお仕事についてお伺いしました。

21.09.28 UPDATEphotos by Norio Kidera text by Hitomi Takano

イラストレーターの樋口たつ乃さんと、ワンズテラスの出会いは3年前。

店内に掲示しているポスターやタブロイド、オリジナルグッズのイラストなど、さまざまなお仕事で関わっていただいています。目にしたことがある、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回は、樋口さんにワンズテラスでのお仕事やオリジナルグッズの制作などについてお話を伺います。

樋口さんからみた、ワンズテラスのイメージって?

アトリエ兼自宅で作業する、樋口たつ乃さん。

ワンズテラスが目指す「大人が楽しめる絵本」の世界。樋口さんのイラストは、そのイメージにぴったりです。店頭ではポスターの写真を撮っていかれる方も。

ワンズテラスに対して、どんなイメージを持っているか尋ねてみると……

樋口さん

「実は、私が通っている東京・自由が丘の美容室近くに、ワンズテラスの店舗があるんです。美容室に行くたびにお店にも寄っています。店舗によって雰囲気も違うし、とにかく商品のバリエーションが豊富でワクワクしています」

ポスターのイラストを描くとき意識すること

いつも樋口さんには、毎月プロモーションに合わせたキャッチコピーとイメージ、商品ラインナップなどをお伝えして、描いていただいています。

ワンズテラスの店内は、賑やかでカラフル。ポスターを描くときも、そんな明るい雰囲気が表現できるように意識してくださっているそうです。

樋口さん

「イメージをなるべくそのまま、希望をたくさん聞いて、お店の写真や商品なども見せてもらって描いています。いつも私の好きな感じで描かせてもらっていますが、自身の作品よりちょっと明るめにというのを意識しています。店内も賑やかで明るい、楽しい雰囲気なので。そのイメージに合わせています」

これまで描いていただいた、ポスターの原画たち。

普段は、アクリル絵の具を使って手作業で描いているという樋口さん。ダイナミックな構成と明るいけれど大人っぽい色合いは、店内に華を添えてくれます

これまで描いていただいた原画も見せていただきました。最近では、デジタルで描く方も多いですが、改めて手描きの迫力と繊細さが素晴らしく、世界観に引き込まれました。

「絵の具の塗りのタッチがやっぱり好きなんです。水分を含んで紙がヨレたり、筆で塗ったテクスチャーが出たりする方が、味わい深いなと。最近では、iPadで手描き風にも描けるので、ちょっと挑戦したいとは思っているのですが……。やっぱり手描きが好きですね〜」

樋口さんのイラストは、いい意味でラフに勢いよく一気に描いたような大胆さが魅力。でも、作品によっては、部分的に切り貼りしている細かいところも。

黒でキリッと引き締めたい時、立体感や動きを出したい時、あとはその時の気分でコラージュで切り貼りをしているそうです。

イラストからポスターができるまで

まずは、ラフとしてペンの線画に色鉛筆で色をつけて、みんなでイメージを共有します。確認後、原画に色をつけていきます。完成したらデータ化して、ポスターを刷るという流れです。

どの作品を見ても印象的なのが、樋口さんの色づかい。たくさんの絵の具を絶妙に混ぜ合わせて、独特な色合いを作ってるのだとか。

樋口さん

「単色で使うのはあまり好きではなくて。いつも何色か混ぜ合わせて描いています。ワンズテラスのポスターは、明るい印象はありながらも、数色を混ぜ合わせることで少し大人っぽい落ち着いた雰囲気になるように心がけています」

大人気のイラスト入りオリジナルグッズ

大人気の樋口さんのイラストが入ったオリジナルグッズ。特に動物シリーズやフルーツ柄は、まとめ買いされるお客様もいるほどです。

ポスターでも動物がよく登場しますが、ちょっとシニカルな笑みを浮かべる動物たちの表情を見ると、こちらもクスッと笑ってしまうかわいさです。

樋口さん

「普段は、紙の媒体が多いのですが、マグカップや文房具、エコバッグなどになると、それぞれで質感や色の出方も違うのが毎回おもしろいなと。

動物はよく描かせていただきますが、フルーツはあまり描くことがないので、とても楽しいんです。新しいグッズでは、思い切って頭に乗っけてみました(笑)」

お仕事と作品づくり。描く時の違いは?

イラストレーターとして活動している樋口さんですが、個展を開催するなど作品づくりもされています。お仕事として描く時と自身の作品を描く時、どんな違いはあるのでしょうか。

樋口さん

「1人で自由に作品を描くのも楽しいのですが、お仕事でいろいろ人が関わっているからこそ出せる力もあって。クライアント、ディレクションする人、いろいろな方のアイディアをいただくのも楽しい。自分の想定を越えた仕上がりになることもあって、とてもおもしろいんです。いつもいい意味でどうやって期待を裏切ろうかな?って。喜んでもらいたいという気持ちが1番です。

私はやっぱり“イラストレーター”というお仕事が好きだなと感じます。それでもやっぱり自身の作品も描きたいので、バランスよくやっていけたらいいですよね」

次回は、樋口さんがイラストレーターになったきっかけやお仕事のこと、これからのことについて伺ったお話をお届けします。

樋口たつ乃さん

イラストレーター。葉山在住。
明治学院大学経済学部卒業後 会社員を経て、イラストレーターとして活躍中。書籍表紙、雑誌挿絵、新聞小説挿絵、広告、パッケージなどを中心に手がける。2018年から茶道(表千家)とイラスト/写真のコラボユニット『無ん茶会』を仲間と主催。

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