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【連載】料理研究家・夏井景子さんの"特別じゃない日"のキッチンから vol.10 | 「ロースハム」で作るケークサレ

料理研究家・夏井景子さんによる連載企画。今回のテーマは、お歳暮や手土産の定番「ロースハム」です。ロースハムと野菜がゴロゴロ入ったケークサレをご紹介します。

25.01.08 UPDATEphotos by Norio Kidera text by Hitomi Takano

「ロースハム」と余り野菜で。 朝ごはんにもおつまみにもなるケークサレ

普段使いしやすく何度でも作りたくなるレシピが支持を集めている夏井さん。この連載では、手軽に手に入る素材や日頃余らせてしまいがちな食材を使った家庭料理を教えていただきます。“特別じゃない日”にもさっと作れる、だけどちょっと新鮮。そんなレシピを夏井さんのキッチンからお届けします。日々の食卓がもっと楽しくなりますように。

第10回目のテーマは、「ロースハム」です。年末のお歳暮やお年賀、手土産などでいただくことが多い「ロースハム」。そのままで十分おいしいし汎用性があるのですが、もうひと工夫したい。そこで、今回はロースハムがゴロゴロ入ったケークサレの作り方を教えていただきました。ケーキサレとは、甘くないお惣菜系ケーキのこと。朝ごはんはもちろん、おやつやおつまみにもなるケークサレは、作り方も簡単だし冷凍保存もOKなので、余った野菜を使って作り置きしておいても◎。

<材料(パウンド型18cmを使用)>

・卵         3個
・薄力粉       180g
・ベーキングパウダー 5g
・サラダ油      75cc
・マヨネーズ     大さじ1
・牛乳        90cc
・砂糖        15g
・塩          3g

・ハム        60g
・プロセスチーズ   4ピース(または約60g)
・ブロッコリー    50g
・パプリカ      1/4個
・玉ねぎ       1/4個

<下準備>

パウンド型にオーブンシートを敷く。オーブンシートに型のサイズに合わせて折り目をつけたら、両サイド2箇所ずつハサミで切り込みを入れる。
 

型に入れて、写真のように端を重ねて収める。
 

角を整える。生地は焼くと膨らむので上部は型からはみ出すくらいでOK。
 

<作り方>

1
具材を準備する。玉ねぎは荒みじん、パプリカは細切り、ブロッコリーは小房に分け、すべて耐熱容器に入れて600wのレンジで約1分加熱する。ハムは1cm角に切る。
 

2
薄力粉とベーキングパウダーを合わせてふるって、ボウルに入れる。
*このひと手間でダマになりにくくなります。
 

3
ボウルに卵を割り入れ、砂糖と塩を加えて混ぜ合わせる。
 

4
3にマヨネーズ、牛乳の順に入れてさらに混ぜ合わせる。
 

5
4にサラダ油を少量ずつ混ぜながら加える。
*一度に加えると分離しやすくなるので、少量ずつ加えるのがポイントです。
 

6
2に5を3回に分けて加え、混ぜ合わせる。粉の真ん中にくぼみを作って5を1/3流し込んだら、山を少しずつ崩しながら混ぜ合わせる。もったりとしてきたら、2回目を加えて混ぜ合わせる。同じように3回目も加えたら、ダマが消えるまで混ぜ合わせる。
 

7
ホイッパーは外し、ゴムベラで6に玉ねぎとロースハムを加える。
 

8
プロセスチーズ3個を手でちぎって加えたら、ゴムベラでざっくりと混ぜ合わせる。
*プロセスチーズは最後に上にも散らすので、1個残しておく。
 

9
8を型に2/3の量を流し入れる。
 

10
ブロッコリーを真ん中に並べて埋め込んだら、両サイドにパプリカを並べる。最後に残りの生地を流し入れる。型を台から10cm程の高さから真下に3回程落として、大きな気泡を抜く。
 

11
プロセスチーズをちぎりながら上に散らす。
 

12
お好みでブラックペッパーをかけたら、オーブン180℃で40分間焼く。
 

13
竹串に生地がつかなければOK。型から外したら、できあがり。
 

ジューシーなロースハムと野菜の甘み、チーズのコクが合わさって、ひと切れでも十分な食べ応え。見た目もカラフルで子どもたちも喜びそう!

「余った野菜でアレンジできるのもケークサレのいいところ。玉ねぎとチーズ、たんぱく質は入れた方がおいしくできますが、あとはじゃがいもやウインナーなど意外となんでも合いますよ」と夏井さん。

冷まして寝かせるとよりおいしいパウンドケーキと違って、ケークサレは焼き立てがおいしいのでぜひ温かいうちに。冷めたら、トースターなどで焼くとおいしさがよみがえります。
ぜひ試してみてください。

夏井景子さん

なつい・けいこ/料理研究家。板前の父、料理好きな母の影響で、幼い頃からお菓子作りに興味を持つ。製菓専門学校を卒業後、ベーカリー、カフェ勤務を経て、 2014年から東京・二子玉川の自宅で、季節の野菜を使った少人数制の家庭料理の料理教室を主宰。料理にまつわるコラム執筆、雑誌へのレシピ提供などを行う。 著書に『メモみたいなレシピで作る家庭料理のレシピ帖』(主婦と生活社)。 その他共著『あえ麺100』『ホーローバットで作るバターを使わないお菓子』(共に主婦と生活社)がある。http://natsuikeiko.com/

25.01.08 UPDATE

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