おしゃれ、そして生き方に“スタイル”のある女性にフォーカスする「My Style is...」のインタビュー編。スタイリング紹介ページでは、王道の“きちんとアイテム”を、どんな風にコーディネートすれば、今っぽく等身大の着こなしになるかを提案してくれた、スタイリストの亀恭子さん。亀さんご自身も母、妻、そして働く女性として、いくつもの顔をお持ちですが、それぞれのシーンで、どんな風におしゃれを楽しんでいるのか、スタイリング紹介ページではお伝えしきれなかった、亀さんのおしゃれにまつわるアレコレを聞きました。

  • コーディネートは、どんな風に決めていますか?

    その日に会う人、行く場所、そしてシーンに合わせて、コーディネートを考えます。なかでも、一番重きをおいているのは“会う人”や“一緒にいる人”ですね。例えば、ディナーの約束があったとして、そこに集まるのが、女性だけなのか、男性もいるのかで、選ぶ服は変わってきます。女性だけの方が、よりトレンドを取り入れた、気合の入ったコーディネートに(笑)。子どもと出かけるときは、動きやすさが最優先。靴はフラットシューズかスニーカー、バッグは両手が使えるようなショルダーストラップつきのもを選びます。

    着る服に迷ったときは、どうしていますか?

    ワンカラーでまとめることが多いかな。ブラック、ホワイト、ときどきベージュといったベーシックカラーのワンカラーコーディネートですね。でも、ただワンカラーでまとめるだけで、おしゃれに見えるかというと、そうでもないので…。そんなときは小物の力を借ります。今回、ピックアップしたチェックのバレエシューズのように、足元だけ柄で遊んでみたり、バッグや頭にスカーフをプラスして華やかにしてみたり。チェーンバッグも、シンプルな着こなしに女性らしさを足してくれる、頼れるアイテムです。あとは、ボリュームのあるバングルや、インパクトのあるピアスもおすすめ。小物でひとひねり加えると、ワンカラーコーディネートの鮮度がぐっと上がります。

  • 年齢を重ねて、ご自身が着る服の選び方は変わりましたか?

    20代前半までは、ひたすら流行を追いかけていましたね(笑)。着たいものに貪欲だったので、良くも悪くもワードローブのバリエーションが豊かでした。20台後半になったころに、カジュアルが好きだけれど、ストリートというよりは、どこか女性らしさを残したコーディネートが心地よくなり、ふんわりと自分のスタイルのようなものが見えてきました。30代になり、結婚や出産を経験し、母親になりましたが、それで服選びの基準が変わったという意識はなく、自分の好きなものが定まってきたり、体型の変化に背中を押されて、自然と選ぶものが変わったという感覚です。30代後半から今は、シンプルなものを選ぶことが多くなりました。買う服の量も減りましたね。あとは、昔より、堅実に“色ち買い”するようにもなったかな。

    ご家族で出かけるときに、ファッションで気をつけていることはありますか?

    3歳の息子がいますが、子どもに子どもっぽい服を着せるのがあまり好きではないので、大人のブランドにあるようなデザインや、大人のブランドが出しているキッズ服を取り入れたりしています。そうすると親と似たようなコーディネートが作りやすいんです。そっくりそのまま同じにはしませんが、MA1やシャツしばりにしてみたり、テイストを合わせたりなど、子どもとのリンクコーディネートを楽しんでいます。男の子ですし、小さいときにしか楽しめない、期間限定のおしゃれなので。夫の服は、私が決めるときもあれば、聞かれて答えることも。なかなか余裕がないときもありますが、なんとなくでも事前に話し、家族としてのまとまりが出るようにしています。

  • ずばり、亀さんにとってファッションとは?

    自己表現のためのツール。30代中盤くらいから今の考えに変わってきたのですが、それまでは、ファッションはパッションだと思っていました(笑)。好きなものや自分に似合うものに着地できていなかったから、そんな風に思っていたのかな。それはそれで、手探り感覚というか、味見感覚で楽しかったけれど。ライフスタイルや体型が変わり、情熱だけでなく、自分がどういう人なのかを、周りに伝えるためのツールだということに気がつきました。今でも直感を大事にすることもありますが、どう見せたいか、どう見られたいかを考えながら、アイテムを選んだり、コーディネートをするようになりました。

亀 恭子  スタイリスト

約3年間のOL生活を経て、2001年に女性ファッション誌『CanCam』からスタイリストとしてデビュー。
ベーシックなスタイルに、ほど良くトレンドを効かせた女性らしいスタイリングが人気。モデルやタレントか
ら指名を受けるなど、彼女のセンスを信頼している著名人も多い。
また、自身もトークショーやテレビ、ラジオに出演するなど、幅広く活躍している。

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