おしゃれ、そして生き方に“スタイル”のある女性にフォーカスする「My Style is...」。
今回は、パーソナルスタイリストの大日方久美子さんに、
冬のマストアイテム、「ニット」と「コート」の選び方や着こなし方を指南してもらいました。
大日方さんならではの上品で洗練されたコーディネートは、大人の女性に寄り添いながら、おしゃれ心をくすぐるものばかり。
「今すぐ着たい!」がぎゅっと凝縮された、ニットとコートの着こなしを今すぐチェックして。

「この4着は、どれも一見とてもシンプルに見えますが、ネックラインやシルエット、バックスタイルやサイドに入ったスリットなど、ディテールにこだわりが詰まっています。
それは、身体が入るとよりよく分かる。どこにもストレスがかからず、今年らしいフォルムを描き、身体をきれい見せてくれるんです。
そんなニットがクローゼットにあったら、どうしたって手が伸びますよね。
しかも、すべておうちでお洗濯が可能! まさに、新しい時代に寄り添ったニットだと思います」

「首を細く長く見せてくれるスタンドカラーのニット。身頃はややゆとりがあって、リラクシーですが、袖口や裾のリブがアクセントとして効いていて、ルーズになりすぎないのが◎。裾にはサイドスリットが入っているので、インしたりアウトしたりとアレンジも自在。旬カラーのペールグリーンなら、コーディネートにも肌にも、透明感をプラスしてくれます。合わせたのは、ふわっと優しく揺れるプリントスカート。光によってグレーにもグリーンにも見える、水彩画のような繊細な柄ともペールグリーンは好相性。黒をどこにも入れず、明度高めに仕上げました」

「ゆったりとボクシーなシルエットが、今年らしいボートネックニット。肌あたりも柔らかく着心地も良好です。4色展開の中から選んだのはオフホワイト。夏の白Tのように、合わせる色もボトムスも選ばず、顔色を明るく見せてくれるので、シーズンのはじめに手に入れておくと、スタイリングの幅がぐっと広がります。秋冬らしい、柔和でウォーミーな白というのもポイント。ホワイトデニムを合わせ、オールホワイトでまとめたので、柄のストールをスパイスとしてON。半分はチェックで半分はストライプという遊びのある柄なので、ラフに巻くだけでサマになります」

「ざっくりとしたフォルムで腰が隠れる長さのハイネックニットは、スキニーパンツと相性抜群。上半身と下半身で緩急がつき、スタイルアップを叶えてくれる黄金バランスが即完成します。はっきりと肩のラインを落とした袖つけも◎。身体も気持ちも、コーディネートも肩の力がふっと抜け、こなれた印象に。杢の入ったグレーや背中のセンターライン、裾のバッグスリットなど、アイキャッチになるディテールがさりげなく散りばめられているので、シンプルなコーディネートでも表情豊か。ブラックデニムからつながる、ブラックのショートブーツで脚長効果も狙って」

「秋はアウターとして、冬はコートのインナーとしても活躍するロング丈のカーディガン。身長165cmの私が着て膝丈なので、アンダー155cmの小柄さんもバランスがとりやすいと思います。ポケットもきちんとついていますが、サイドポケットなので、カジュアルになり過ぎず、ON・OFFともに着まわせるのもポイント。そして、実は、インナーとして合わせたトップスも優秀。きれいめのブラウスのようなデザインですが、サーマルのようにざらっとした表面感なので、大人のきれいめカジュアルの土台として重宝するはず! 私自身、黒と2色買いするか、白を2枚買うか迷ってます」

「冬のおしゃれの主役と言えばコート。コートがマストな時期になると、どんな服を着ていても一番外側にコートがくるので、コートの印象=着こなしの印象になりがちです。
他のアイテムと比べると、値段も張るので、スタンダードに一枚で着て素敵、だけではない、「+α」の要素があると嬉しいですよね。
今回選ばせてもらったコートは、ダウンだけれど手洗いが可能だったり、フードが取り外せる2WAY仕様だったりと、忙しい女性のさまざまなシーンに寄り添ってくれる4着です」

「永遠の定番と言っても過言ではない、ノーカラーのロングコート。スナップボタンの小さなゴールドの金具だけが、品よく縦に並んだシンプルなデザインなので、流行に左右されず何年も着ることができます。インナーの襟のデザインも選ばないので、コートを襟ありにするか、ノーカラーにするか悩んでいる方がいたら、私は迷わずノーカラーをおすすめします。グレーと黒で辛口にまとめたコーディネートも、明度の高いライトグレーのバッグを身体の中心にもってくると全体が軽やかに。ニットとコートの間に斜めがけすれば、コートの美しいシルエットも崩れません」

「エレガントなエクリュカラーに惹かれて手に取った一着。インナーダウンとしてだけでなく、一枚で主役にもなれるダウンだと思います。上質なダウンだから、という理由だけではなく、背中に少し抜けるような立体感のあるデザインもお気に入り。くすみグリーンのパンツとモカベージュのローファーを合わせ、ニュアンシーで華のあるスタイリングに。ダウンは、襟元を内側に織り込んでボタンで留めればVネックにも。重ねるコートの襟や気分に合わせてアレンジを。ローファーはルームシューズ並に柔らかく、足裏を優しく包んでくれるので、どこまででも歩けそうな気分に♡」

「カフェラテのような甘さのあるダークベージュは、冬の肌寒い街中でも“見た目温度”を上げ、幸福感をアップしてくれます。ニットは同色、スカートの柄やブーツもベージュをチョイス。同じブランドだからこそ、まとまりのある上品なグラデーションスタイリングが上手くいきます。ポイントは、コートとブーツの間にはさんだスカートの白。洗練度が増し、ベージュの優しい存在感も引き立ちます。コートのフードは取り外しが可能。フードありだとチャーミングでカジュアルな印象、ノーカラーだとクラシカルな印象と、ベクトルの違う2つの表情が楽しめるのも嬉しいですね」

「ふわっと大きな襟が顔を優しく包み込み、暖かさと小顔効果の両得ができるショートダウン。袖口にはニットのリブがあしらわれているので、風除けもばっちり。カジュアルになり過ぎない、マットで高級感のある表地も大人の女性向き。中のダウンは、フランスのミュラードダウン。暖かいだけでなく、驚くほど軽いので、ストレスとは無縁で冬を越せます。素材の異なる黒を重ね、奥行きのあるオールブラックスタイルを作ったら、バッグで白をプラス。台形型が新鮮なバッグは、配色ストラップだけでなく、バッグと同色のストラップもついてくるので、シーンに合わせて楽しんで」

大日方久美子 / パーソナルスタイリスト

アパレルメーカーに勤務後、2013年にパーソナルスタイリストとして独立。
同時にスタートしたインスタグラムでは、エレガントな着こなしとスタイリッシュなライフスタイルが垣間見られ、今では9.4万人のフォロワーを抱えている。
2016年4月に初の著書『“エレガント”から作る大人シンプルスタイル』(KADOKAWA)を出版。

スタッフクレジット
  • Model&Styling /Kumiko Obinata
  • Photo / Yoko Nakata(maeticco) Hair&Make-up /Kenya Tadatomo(linx)Edit&Write / Ayako Suzuki(HRM)
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