探す
昨日より、今日のおしゃれがもっと素敵になるように、
巻きものの使い方から、注目アイテムの着こなし方まで、
カリスマ・スタイリスト地曳いく子さんが熱血アドバイス!
大好評のお悩み解決企画ですが、
この冬はどうやら「ニュアンス」が重要な鍵になるようです。
“アウター&巻きもの”は
防寒性を高めてくれますが、
コーディネイトとしての
最大のポイントは2つ。
ひとつは立体感&動きであり、
もうひとつは配色です。
どちらもニュアンスとして
薫らせるぐらいがちょうどよく、
過剰になるとやりすぎに
なってしまいます。
“上品なニュアンスを纏う”
という意味で、巻きものは
とてもよい働きをしてくれます。
さっそく3つの実例を
見てみましょう。
なじませ配色のストールで
フェミニンな動きを演出
首周りに空間がありながら、立体的なスタンド襟が特徴的なショートブルゾン。“小顔見え”するデザインですが、これだけでは首周りが寒い、さらにアクセントも欲しいといった場合は、チェック柄ストールでポイントをつけましょう。肩を覆うようにゆったりと巻きながら、ドレープとフリンジでニュアンスを出します。ご自身の体型に合わせて、小柄な方は広げ過ぎずに小さな面積で巻くとバランスもアップ。淡い色ですが、ウォッシャブルな点も安心です。
新感覚の巻きもので
着こなしに立体感をプラス
フェイクレザーのトリミングが効いたノーカラーコートやトレーナー風ビッグニットなど、ちょっとおもしろい、トレンド感のあるアイテムを使ったスタイリングです。ボトムはタイトスカートですっきりと整えるのが大人コーデのコツ。上品なベージュワントーンですが、アウトドアな雰囲気があって、ハズしアイテムとしても効果的なパフパフのマフラーを選びました。穴に通すだけで簡単に決まりますし、立体感が生まれて小顔見えまで叶えてくれます。
ロングコートなら
大きな面積で華やかに巻いて
ワンピースにロングコートを羽織ったキレイめスタイリングに、大判のチェック柄ストールでニュアンスをつけてみます。ストールはカシミヤ素材なので、一枚重ねるだけでもとてもあたたか。キレイに折りたたまず、無造作に首にかけるとチェック柄がバイアスになって、すらりと見せつつ、素敵なアクセントになります。ストールはコートを脱いだ後、ワンピース1枚になった時にも活躍。着こなしにメリハリが出ますし、さりげなく体型カバー効果も発揮します。
「シンプルで上質なものは、
一生使える!」と
昔は必死で高価なアイテムを
買い集めたものです。
でも、今はどうですか?
それは似合っていますか?
シンプル好きで生きてきた
私でも、年齢を重ね、すっかり
シンプルが映えなくなりました。
ただし、デコラティブにする
必要はありません。
大人はほんの少しの
ニュアンスがあれば、
簡単に素敵になれます。
実例を見ていきましょう!
変わり編みデザインで
品よくニュアンスアップ!
私の経験から言うと、全身シンプルが辛くなってきた頃から、色か形のどちらかにニュアンスを入れるようになりました。両方だとやりすぎですし、今までの服とバランスがとりづらいからです。例えば、普通のリブニットではなく、放射線状にリブが広がる変わり編みニットにするだけでも、とても効果的に素敵度がアップ。このニットはホールガーメントで着心地がよく、ドルマンシルエットで二の腕とおなか周りがすっきり見える点も優秀です。
七難隠してくれるトレンドの
ベストを試してみましょう
“旬”というニュアンスを取り入れるのも、もうひとつのアプローチ。しかも、スタイルをカバーして高見えするアイテムなら理想的です。ストレッチ性のあるシンセティックレザーを使ったロングベストは、胸やウエストのウィークポイントを隠して、スタイリッシュに整えてくれるアイテム。オールブラックコーデですが、素材感が違う黒を組み合わせることでおしゃれ感もアップします。カジュアルだけでなく、お仕事シーンにも使える旬なスタイリングです。
カジュアルとキレイめの
バランスを見失わないこと
大人の休日カジュアルとして、試していただきたいのが軽圧縮ニットのドロストパンツ。着心地がよく、これまでにないアイテムで新鮮なニュアンスを取り入れましょう。大人の場合はVネックニット&ショートブーツで、女性らしさだけでなく、どこか緊張感を残した着こなしに。すっきりと着こなせる“細見えダウン”があれば最強です。思い切りカジュアルでもOKなシーンの場合はスニーカーもアリですが、まずは上質感あるスタイリングで、新アイテムに慣れて。
トレンド感のあるニットで
新しさのあるスタイリングに
“ジップ使い”がトレンドなこともあって、注目度が上がっているのが、アウトドア&スポーツシックなハーフジップニット。このニットは、ジップアップするとスポーティな印象ですが、開けるとセーラーカラー風に広がって、ほどよい華やかさが手に入ります。ミドルゲージの片畦編みならではの、すっきりした編み目もスタイリッシュ。パンツスタイルでマニッシュに決めてもよいけれど、フレアスカートとブーツで、女性らしさのあるシックな着こなしにしました。
モノトーンのスタイリングで
大人のリッチカジュアルに
袖を通すだけで決まるニットは、冬の着こなしに欠かせないもの。また、ボーダーほど毎年進化を遂げているアイテムはなくて、このニットもあちこちに工夫がされていておしゃれに着こなせます。パネルボーダーや前後差があり、後ろ中央のすそにスリットが入るこだわりのデザインは、そのままでもサマになり、体型カバー効果も絶大。カジュアル感のあるニットなので、シンセティックレザーのスカートとロングブーツでリュクス&重めにコーディネイトすれば、高見えは確実です。
ここ数年で“カジュアル”の
比率が高くなったため、
「カジュアルが苦手」
「カジュアルをどうしたらよい?」
と聞かれることが増えました。
冬のカジュアルのポイントは
アウターですが、
大人の場合は“キレイめ”にも
使えるタイプを選ぶべき。
もちろん、
どんどん寒さも厳しくなるので、
軽くてあたたかく、
着心地はノーストレスなものを
セレクトしたので
参考にしてください。
スポーティ過ぎないデザインの
ダウンコートが使えます
薄くダウンを入れたコートは、キルティングが表に出ないタイプなので幅広いシーンで着回せます。ショールカラーは小顔見せができて、ドットボタンは前を開けたままでもすっきり。ホールガーメントのざっくりニットとドロストパンツに羽織ると、ガウンのように自然で素敵な着こなしが完成します。この時、気を付けたいのが配色。どれもベーシックカラーですが同じ色でまとめないこと、微差でも色味を変えることで、上品なグラデーションが簡単につくれます。
シンプルワンピースに羽織って
オフィスやシアターへ
先ほどのコートの色違いですが、ブラウンも使えるのでおすすめ。素材感に華やかさがあるため、通勤やお出かけシーンにも活躍します。ストレッチ素材のアイラインワンピースは、袖にデザインがある今年らしいスタイル。こちらもコートとワンピースの色味を近づけることで、丁寧なおしゃれをアピールしましょう。フェイクファー素材のバッグや引き締めカラーのショートブーツなど、小物にもトレンド感を散りばめて、今っぽい印象を手に入れて。
カジュアルダウンジャケットは
色味のニュアンスで新鮮に
フードが取り外しできるダークオリーブのジャケットは、カジュアルトラッドな雰囲気が日常のスタイリングに合わせやすいアウター。やや重めの色味なので、インナーも重い色にすると暗く、キツい印象になってしまいます。グレーやベージュ系で、明るいニュアンスカラーを合わせると全体のバランスがアップ。カジュアルこそ、フレンチシックな外国人風の色合わせを参考にしましょう。優しく洗練された印象の着こなしが完成します。
はっきりした色が映える方には
こんな着こなしもおすすめです
襟元がフードになったボクシーなシルエットのコートは、カジュアル感がありながら、素材のキレイめな印象もあって、着こなしの幅が広いアウターです。すっきり見えますが、ドロップショルダーなのでざっくりニットを着ても大丈夫。髪色や肌色、もちろんお好みもあって、ネイビーやブラックが似合う方なら、こんなスタイリングもシックでおすすめです。ネイビーとグレーのグラデーションが知的な印象で、カジュアルすぎずすっきりしたバランスが整います。