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今年の春は、おしゃれに「色」を取り入れて、
毎日を華やかに、豊かに彩りませんか？
ただ、「似合う色」は持って生まれた
肌や髪の色によって異なります。
そこで今回は、身につけることで、
肌を美しく、目を大きく、顔を小さく——
まるで魔法のような効果をもたらす
「パーソナルカラー」別に、似合う春ニットをご紹介！
教えてくれたのは……
たなべさおりさん
スタイリスト／
パーソナルカラーアナリスト・骨格診断アドバイザー
雑誌『CanCam』（小学館）を中心に、スタイリストとして活動中。
誌面での、華やかでこなれたスタイリングが人気を集めているだけでなく、WEBコンテンツでは原稿も執筆するほか、YouTubeにも出演し、明るくおおらかな人柄とともに支持されている。
骨格診断アドバイザーやパーソナルカラーアナリストの資格も取得。活躍の幅を広げている。
生まれ持ったボディカラー（肌や髪、目や唇の色など）から総合的に判断し、「個人＝personalに似合う色＝color」を見極める方法です。「ピンクが似合う」や「黄色が似合う」という診断ではなく、たとえば、ピンクならどのような色合いのピンクが似合うかを知ることができます。「ピーチピンク」「ベビーピンク」「サーモンピンク」「パウダーピンク」など、さまざまなピンクの中から、どの色がその人の”キレイ”を引き立ててくれるかを判定します。
パーソナルカラーを知っておくと……
似合う色のベースは、大きく分けて２つ。青みがかった涼しげな色が似合う「ブルーベース」と、黄み寄りのあたたかみのある色が似合う「イエローベース」です。この2つのタイプを、色相や明度、彩度、清濁によって、さらに2つずつのグループに分けたのがパーソナルカラーです。パーソナルカラーのグループには、季節の名前がつけられていて、イエローベースの「SPRING」と「AUTUMN」、ブルーベースの「SUMMER」と「WINTER」という4つにカテゴライズされます。
親しみやすくキュート。
実年齢より若く見えることも
カラフルでチアフルな春の花のような魅力の持ち主。
「キュート」「アクティブ」「親しみやすい」といったキーワードがマッチし、
若々しく陽気な雰囲気。
春の花や緑、フルーツを連想させるような、
明るくクリアで、フレッシュな色。
艶のある質感も◎。
顔周りに取り入れると、血色がよくなり、
ヘルシーな印象が引き立ちます。
アクセサリーはゴールドがおすすめ。
主役はグリーンのニット。
明度高めの配色で、
透明感たっぷりに装って
ニットは、スプリンググリーンを春らしくトーンアップしたカラー。持ち味のツヤ肌やきらきらした目を一層輝かせ、透明感を高めてくれます。スカートはアイボリーベースのドット柄。靴もピンクみのあるビスケットカラーをセレクトして可愛らしい雰囲気を引き立てて。アクセサリーや小物の金具で、光沢のあるゴールドを散りばめたのもポイント。
万能カラーの白を選ぶときは、黄みがかった白＝アイボリーがおすすめ。スプリングさんの乳白色の肌色と美しく調和します。基本的に鮮やかなブライトカラーが得意ですが、そのような色が見当たらない、もしくは難しいと感じるときは、似合う色の明度を少し上げてもOK。大きな花柄のレースなど、甘めのディテールもキュートなムードと相性抜群。
さわやかで上品。
優しくエレガントな印象
涼やかな中にも、品があり優しい雰囲気を
持ち合わせています。
キーワードは「ソフト」「さわやか」「優美」。
梅雨の時期に咲く紫陽花や朝顔のようなイメージ。
明るめのパステルカラーやグレーがかったブルーベース
のスモーキーカラーなど、
ソフトな色調が得意。
色選びに迷ったら、グレーがかった濁色かどうかを
基準にして。
肌にふんわりとおしろいをかけたような、
キレイなマット肌が手に入ります。
優しげな寒色系が十八番！
トーンonトーンでまとめて
涼やかなエレガントスタイルに
サマーさんのエレガントな雰囲気とマッチする上品な着こなし。さわやかでソフトな寒色系は十八番カラー。デコルテを美しく切り取るニットの襟のラインや小さなパール調ボタンも◎。トーンを変えた同系色のスカートを合わせ、素材感の違いでメリハリをつけると、こなれ感も出せます。スカートのボタンやアクセサリーでシルバーの光を添えて。
別名“パステルサマー”と言われるくらい、パステルカラーが似合います。中でも涼しげでさわやかな色が得意なので、ワードローブが寒色系でまとまりがち。旬カラーの青みを帯びたピンクは、寒色と相性が良く、気分や印象が変わるのでおすすめ。紫陽花カラーのワンピースは、間違いのない一枚。はかなげな小花柄も上品な雰囲気にぴったり。
知性を感じる穏やかさ。
リッチで落ち着いた雰囲気
秋の紅葉や熟した果実のように、
穏やかで、豊かで知的なムード。
「リッチ」「シック」「ヴィンテージ」がキーワードで、
大人っぽい落ち着きがあります。
深みのあるこっくりとしたリッチな色が似合います。
別名“ディープオータム”とも呼ばれ、
紅葉や栗・
かぼちゃなど、秋の恵みを感じる色がベストマッチ。
似合う色をまとうと、
シェーディングを入れたように自
然な影が生まれ、立体的な顔立ちに。
“大人リッチ”がテーマ。
春仕様のベージュで
グラデーションルックを
リッチな色や着こなしが似合うオータムさん。サンドベージュのニットにオイスターホワイトのパンツ、グレージュをたっぷり含ませたピンクベージュのトレンチコートと、あたたかみのある白〜ベージュのグラデーションで、ラグジュアリーにコーディネート。ヴィンテージライクなアクセサリーやゴールドの靴で、切れ味を効かせるのもおすすめ。
オータムさん仕様の春色は、グレージュを混ぜて濁らせたようなカラー。サンドベージュのガーディガンは、「似合う色」なだけでなく、襟元からフロントにかけてあしらわれたパール調ボタンが、着こなしに華やぎをもたらしてくれます。スカートはクロワッサンカラー。スウェード調の素材とマットなゴールドボタンも、リッチで落ち着いた雰囲気と好相性。
個性的でクール。
人目をひく存在感がある
クールでシャープな雰囲気があり、
独特の存在感を持っています。
キーワードは「シャープ」「モダン」「華やか」。
大胆ではっきりしたところがあります。
パキッとクリアなビビットカラー、
ひんやりと冷たい色、そしてモノトーンがおすすめ。
イメージは、冬の澄んだ空気やクリスマスカラー、
または色とりどりの宝石。
顔のパーツ、とくに目の存在感が強まり、
凛とした美しさが引き立ちます。
コントラストを効かせた、
ネオ・モノトーンスタイルで
存在感を際立たせて
ニットは限りなく黒に近いネイビー。ウィンターさんのシャープさや透きとおるような肌の美しさを引き立てます。合わせたのは、モノトーンのレーススカート。柄に存在感があり、ウィンターさんの個性的な佇まいとシンクロします。羽織りにはツヤのあるフェイクレザーのジャケットをON。パウダーパープルのバッグでひとさじの女性らしさを。
定番アイテムのボーダーカットソー。ウィンターさんは、クリアな白＝スノーホワイトベースのボーダーを選ぶとスタイリッシュに。襟のラインやタックなど、ひとくせあるデザインも◎。モードな幾何学柄のワンピースは、ノクターンカラーがベース。細かなプリーツもアクセントとして効いていて、モダンでつややかなウィンターさんの女性像にぴったり。
