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24.01.22

エダジュンのもう一品

毎日の献立に助かる、
心身ぽかぽか家庭料理。

料理研究家、管理栄養士として、また「パクチーボーイ」名義でも活動するエダジュンさん。レシピ開発をはじめ、雑誌やウェブなどでの執筆、テレビやラジオ、イベント出演など、枠にとらわれないマルチな活動で人気を集めるフードスペシャリストだ。

料理好きが高じ、管理栄養士の養成大学へ進学。管理栄養士取得後、外食チェーンを運営する会社へ入社。店長や本部業務に携わったのち、2013年に料理研究家として独立した。
「次の就職先などを決めず、6年間勤めた会社を辞め〝そうだ、旅に出よう。アジアへ行こう〟と思い立ち、ベトナムへ。バスで横断しているとき、落語家や漫画家…いろんなバックパッカーに出会い、たくさん人と話して、どんなことでもやっていいんだっていう気付きをもらいました。そのときに、そういえば小さいころ、レシピ本が好きで、レシピ本を作ってみたいっていう夢があったなって思い出したんです。それなら料理研究家だと思って、帰国してすぐ、肩書きを料理研究家として活動を始めました」

本を出版するにはどうすればいいのか考えたエダジュンさんは、ブログでの執筆を開始。簡単な男子ごはん料理を、ほぼ毎日更新、一年間続けた。
「男子料理家って当時は多くなかったし、管理栄養士の資格も持っているし、なんとなくイケるんじゃないかなと思っていたんですよ。でもなかなかPV数が伸びなくて。ならば今度は、ひとつの食材に特化してみようと考えました。アジアを旅しているときに出会ったパクチーなら、僕の好物だし、好き嫌いは分かれるけれど好きな人は熱狂的だし、毎日食べられるし、可能性があると思いました」そうして一年後には肩書きを〝パクチー料理研究家〟に変更。発信の場をブログをインスタグラムに移し、パクチーを使った料理を毎日投稿しながら、出版社へ売り込みにも行った。「今考えるとすごい行動的ですよね。若かったからかな(笑)」

そのころ並行して、日本にパクチーブームが到来。レシピを豊富に持つエダジュンさんの元には、メディアからのオファーが絶えずやってくるようになった。
「タイミングがよかったなと思います。また、パクチー料理研究家として活動するときに、人の名前を覚えるのって大変だから、自ら〝パクチーボーイ〟って名乗るようにしたんです。そうすると〝あのパクチーの人ね〟って覚えてもらえるんですよね。キャッチーだし、マスコット的な感じで親近感を持ってもらえたのもよかったと思います」

今ではパクチーだけに限らず、香味野菜を使ったアジアごはん、アジアごはんから派生した家庭料理と、つながりあるレシピへどんどん幅を広げている。「料理研究家になるにはどうすればいいかと相談を受けるときは、まずはひとつの食材に特化したらいいんじゃないかなと答えています。ひとつの食材を毎日使っていると、その道を極められる。極めたら、信頼感も生まれる。そのあとに、さらに広がっていくことがありますから」

今回エダジュンさんに教えていただいたレシピは、食材や道具、行程の数を絞った家庭料理。簡単に挑戦できて、おいしく、やさしい。日々の食卓にさっと一品追加して、楽しい団らんを過ごしてください。

レンジde中華風チキンみぞれ煮

◎材料(2人分)

・鶏もも肉 1枚(250g)※3cm幅の一口大にカット
・大根おろし 300g(水分を切って90g)
・小ネギ お好み量(小口切り)
・タレA 酒大さじ1・オイスターソース・醬油・みりん 各小さじ2

◎作り方

1.耐熱ボウルに鶏肉を入れて、Aと混ぜる。
2.1の上に大根おろしを入れて、さらにサッと和える。
3.2にふんわりとラップをして、電子レンジ(600w)で4分加熱。
 一度取り出し、全体を混ぜて再度4分温める。
4.皿に盛りつけ小ネギを散らして完成。

【時短ポイント!】

 

1.火を使わず、完成までレンジにおまかせ!
2.みぞれ大根は味わいのすっきり感に加えて、大根に含まれる消化酵素が、お肉を柔らかくしてくれる。

【おすすめ道具】 SUNCRAFT しゃきふわ大根おろし器

 

「今までセラミックの丸い型押しを使っていたんですが、力も要るし、キッチンで滑りやすくて不便だったんです。ところがこれは、角度がつけられて簡単におろせるうえ、仕上がりがふんわり。しっかり水分を切られて優秀。洗いやすくて手入れも簡単です」

人参と桜エビのジンジャーソムタム風

◎材料(2人分)

・にんじん 1本(150g)
・桜えび 大さじ1(5g)
・しょうが 1片(千切り)
・バターピーナッツ お好み
・タレA ナンプラー・レモン汁各小さじ2・砂糖・オリーブオイル各小さじ1

◎作り方

1.ボウルの上でにんじんをせん切り器で切り、全材料を和える。
2.皿に盛りつけバターピーナッツを散らして完成。

【時短ポイント!】

1.全部の材料を混ぜるだけ!
2.計量スケールのうえにボウルを乗せて、適量になるまでスライスすれば、より時短に。
3.もし時間があれば、さくら海老をカットすると、より味が染み込んで美味しくなる。
4.作り置きで5日間くらい保存可能。

【おすすめ道具】 SELECT100 せん切り器

「切れ味がよく、力を入れずに往復でスライスできるので、あっという間に千切りが出来上がります。これは中間の粗さですが、細さが整って気持ちがいいし、最高。ずっと使っています」

なめこともずくのトマトサンラータン風スープ

◎材料(2人分)

・なめこ 1パック(50g)※水で洗って、水気を切る
・もずく 1パック(80g)※三杯酢
・トマト 1個(150g)※くし切り
・ラー油、小ネギ※2cm長さの斜め切り 各お好み量
・スープA 水400ml・醬油小さじ2・鶏ガラスープの素小さじ1と1/2

◎作り方

1. 鍋にAを入れて温める。沸騰したら弱めの中火にして、
 なめこ、もずく汁ごと、トマトを入れて1分間温める。
2.1を器に注ぎ、ラー油をかけて、小ネギを散らす。

【時短ポイント!】

1.もずくの汁の三杯酢とトマトを加えることで、お酢を用意せずとも、やさしい酸味がスープに加わる。
2.なめこともずくを加えることで、自然なとろみがスープに加わる。

【おすすめ道具】 evercook エバークックDECO マルチパン18cm

「重い鍋は調理をするとき〝よいしょ〟と少し気持ちを入れないといけないけれど、これは片手で楽々持てる軽さ。アンカー構造でこびりつきにくいから、焼き物の後でもすぐにスープが作れます。蓋が透明なので、開けなくても中の具材の状態がわかるのは安心」

Photo:太田太朗
Interview / text:松本昇子

エダ ジュンさん

1984年、東京生まれ。管理栄養士取得後、株式会社スマイルズ入社。SoupStockTokyoの本部業務に携わり、2013年に料理研究家として独立。「パクチーボーイ」の名義でも活動中。お手軽アジアごはんや、パクチーを使ったレシピが得意。
https://edajun.com/

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