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24.05.23

本多さおりの助かるキッチン収納術 冷蔵庫収納編

整理収納コンサルタント本多さおりさんが指南
「キッチンが変わる。料理が楽しくなる4つの収納術」

実は料理が苦手、という本多さおりさん。理由は「考えることが多いから」。
「今晩何にしよう?」は、家族の食事を担う人にとっては永遠のテーマ。「何作る?」から始まって、「何を買ってくる?」→「残った食材で何作る?」。このループから逃れるため、本多さんが実践しているのが「定番買い」と「定位置管理」。
「家族がしっかり食べてくれる定番料理を献立の中心にしているので、食材も定番買いが基本。その定位置を決めておけば、買い物から帰ったら入れていくだけで、庫内はすっきり片付きます」
なくなったらすぐわかり、在庫管理もスムーズだから、「着々と消費していくとスカッとする」と本多さん。わかりやすい上、食材の無駄が出ない点でも見習いたい収納法をポイントごとに見ていきましょう。

《 POINT.1 》棚の幅にメリハリをつける(冷蔵庫)

4段あるうち、2段目の幅をぐっと狭めて、納豆、卵、バターなどの定位置に。「そろそろ買いに行かなきゃ」のタイミングもわかりやすい。高さのある4段目には、愛用している大型容器を重ねて置いたり、電気調理器などの大きな内鍋もそのまま入れられる。
最上段はビール専用。現在は空いているけれど、これからの季節、いっぱいになりそう!?
高さのあるものも余裕で入る4段目。左端は「朝ごはんセット」。ジャム、バター、チーズなどをトレイにまとめて。肉魚はチルド室へ。日持ちしないので、何かを作るときはここをのぞいてから。

《 POINT.2 》「使いかけ野菜セット」を作る(野菜室)

定番以外の料理は「ありもの主義」。「なるべく買い物に行かなくて済むように、どんどん食べ切る方向で」。半端に残った野菜はまとめて1つの袋に入れておき、「素材×ホットクック」で検索すれば新たな使い道が見つかる。しめじ、にんじん、牛蒡などの残り野菜は「豚汁にでもしようかな」。
上段は野菜のセットを見やすく寝かせて置くほか、にんにくは迷子にならないように定位置を決めている。
下段は基本的にミネラルウォーターだけ。「隣は空けておいて、丸ごと買ったキャベツなどほかでは入らないものを入れられるようにしてあります」

《POINT.3》上から見てわかるようにタテ置きする(冷凍庫)

タッパーに入ったご飯は上段が定位置。そのほか肉の冷凍、惣菜などは平たくしてジッパー付き保存袋に入れてタテ置き。下段の冷凍食品も埋もれてしまわないよう、すべてタテ置きに。

《POINTまとめ》

1.冷蔵庫:棚の位置を動かし、定番食材の定位置を確保。

2.野菜室:「使いかけ野菜セット」を「ありもの調理」で使い切る。

3.冷凍庫:タテ置きを徹底し、迷子をなくす。

《番外編》

倒れやすい小さなボトルの調味料は扉裏のポケット(2段目)へ。3段目にはマヨネーズなどチューブ系と袋に入った乾物を。鮮度が気になる醤油、酒も牛乳の隣に。

倒れ防止! 調味料は扉のポケットに

冷蔵庫の中で案外スペースを取るものといえば、開封したら要冷蔵の調味料や乾物類。焼肉のタレ、ソースやポン酢などはボトルの形もさまざまで、棚置きすると倒れやすい。そこで扉裏のポケットに定位置を一括。一覧できることで使い忘れ防止にも一役買っています。

Photo:太田太朗
Interview / text:松本あかね

本多 さおりさん

生活重視ラク優先の整理収納コンサルタント。雑誌、書籍を中心に家事をラクに、暮らしを楽しくする整理収納の提案を行う。オンラインでのコンサルティングも実施中。著書は『旅は暮らしの深呼吸』(集英社クリエイティブ)、『暮らしをまわす ためず まよわず よどみなく』(エクスナレッジ)など多数。
https://hondasaori.com

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